来日中のバサンタカラさんとローズさん その2
〜2011年10月13日(木)のイベントを通じて伝えられたこと〜
スリランカの津波復興活動に取り組むバサンタカラさん
バサンタカラさんが所属するオックスファムともパートナー団体である「TCDO」は、1997年に設立され、スリランカ内戦による避難者支援活動を行っていました。
2004年12月のスマトラ島沖地震・津波で自身も被災され、バサンタカラさんたちの活動も被災者への緊急および長期支援、とくに社会的に弱い立場の女性たちへのサポートが中心となりました。
バサンタカラさんは津波の日、町の人たちが「町の中に海がやってくる」と言っていたのを聞き、多くの人が津波の大きさや恐ろしさを信じずに犠牲となってしまったと話しました。
石巻市で破壊された建物を見て、自身の津波体験を思い出した、しかし、復興のスピードはスリランカより早い、あとは被災者の方への定住住宅と仕事の環境を一日も早く整えていただきたいと訴えました。
夜のトークショーでは、沢山のスリランカの写真スライドとともに津波で受けた被害からどのように復興活動を行ってきたかを説明していただきました。
女性が安全に利用することが出来るトイレ・シャワーの設置や、普段外出しないために避難方法がわからない女性たちへの指導など、特に女性の視点で行ってきた数々の活動に会場からは大きな関心が寄せられていました。
南アフリカ共和国で地域活動を展開するローズさん
テレビで東北大震災の様子を見て涙したというローズさんは、そこから前へ向いてスタートするために泣くことは悪いことではないと、ご自身もレイプとHIV陽性者の‘サバイバー’であると話し、
決して‘犠牲者’と思わず‘サバイバー(生存者)’として、心を束ね、愛をもって復興にむけてがんばってくださいと応援のメッセージを発信してくださいました。
また、石巻市でローズさんの講演を聞いた被災者の方が、手招きしてご自分の暮らす仮設住宅に招いてくださり、震災後自分の体験を他人に話すのは初めてです、とご自身の体験を語ってくださったことに感動しました、心に傷を負った方に「何があったの?」と決してこちらからは聞いてはいけません、相手から話しかけられるのを待つのです、とローズさん。
また、その仮設住宅で被災者の方からお刺身をふるまわれ、生まれて初めての生のお魚に少し怖くて目を閉じて、でも被災者の方の心に寄り添うために口にしたら意外に美味しかったわ!でも目を閉じていたから何の魚かはわからなかったけどね、と会場を笑顔にするエピソードもご披露いただきました。
イラクでこどもたちの医療改善に取り組むイブラヒムさん(左から二人目)
3月より石巻市にて震災救援・医療活動を行っている「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)のイラク南部・バスラの現地プロジェクトの職員であるイブラヒムさんは、東北大震災で妻を亡くした男性と仮設住宅で交流し、物質的な支援は何もできなかったけど友情や心の絆で結ばれた、とご自身も癌で妻を亡くしている体験を語られ、被災者への心のケアの重要性、そして世界の貧困問題への先進国政府からの支援の重要性を訴えました。
バサンタカラさんとローズさんともに、日本で驚いたこととして、日本の高齢者がとても元気で自立しようと努力なさっている姿に感動しましたとおっしゃっていました。
バサンタカラさんは、スリランカでは家族が高齢者の世話をしているので高齢者が自分で何かを作ったり外へ出かけたりすることは少ないけれども、日本での経験をスリランカへぜひ持ち帰って広めたいと話されていました。
トークショーでの集合写真
関係者・ボランティアの皆さん、タミル語、英語、アラブ語通訳者の皆さん、そして各イベントにご参加いただいた皆さん、ご協力ありがとうございました。今回の貴重な国際交流で日本にまかれた種が、日本や世界のあちこちで災害復興や貧困解消へ向けての新たな芽となるようこれからも引き続きご協力とご支援をよろしくお願いします。
スタンドアップ集合写真
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日本の復興と世界の貧困問題を考える貴重なお話を聞く機会にぜひご参加ください!
