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カカル村の子どもたちの生活と夢

ここカカル村は350世帯で人口は約2,000人。住民の殆どがモスレムです。
殆どの家には電気が通っていません。また、水は共同の井戸を使っています。

今日行った、中間評価の一環のインタビューに集まってくれた13-15歳の6年生の子どもたち7人と5年生の子ども1人にお話を聞きました。


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中間評価の様子。右から2番目の女性は、中間評価のファシリテーター

スタッフ「みんな何時に起きるの?」

こどもたち「4時」


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スタッフ「!」「起きてから何をするの?」

子どもたち「起きてまずはじめるのはお祈り。それから水汲みに行って、朝ごはんの支度。朝ごはんはだいたいコーヒーとおコメで、時々魚も食べるよ。それから他の家事をいろいろやってから学校に行く。遠い子は家と学校の間が5kmあるから歩いて1時間かかる。余裕のある家の子はトライセクル(バイクの横のサイドカーに乗る乗り物)に月300ペソ(約600円)払って通っているんだ。

学校は3:30まで。それから家に帰ってお母さんの洗濯や掃除、夕飯の支度を手伝ったり、水汲みをしたりする。
お父さんはまだ畑で働いているから夕飯を届けにいったり、ヤギを家につれて帰ってくるのはたいがい男の子の仕事なんだ」


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スタッフ「勉強したり、友達と遊ぶ時間はあるの?」

子どもたち「自分たちは教科書を持っていないけれど、学校から借りられるので、家に持って帰って宿題をする。
家事が終われば他にやることは無いから宿題は好きだよ。」

「遊ぶ時間もある。小さい子は男の子と女の子一緒に遊ぶこともあるけれど、今はだいたい別々に遊んでいる。
一緒に遊ぶのは、男子対女子のバレーボールをするときくらいかな」

子どもたち(女)「だいたい女の子のほうが勝つわよね」

子どもたち(男)「君らのほうがいっぱい練習しているだけさ」


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カカル村の子どもたちは大変な働き者です。
働きながら、学校生活も友達との時間も楽しんでいる様子が伝わってきました。

それから、話は子どもたちの将来の夢へとうつりました。
そこにいた8人の子どもたちに夢を聞くと、一番人気は学校の先生。3人の子どもたちが先生になりたいと答えました。
続いて看護師(2人)、警察官(1人)、助産師(1人)、弁護士(1人)と次々に子どもたちは将来の夢を語ります。

「みんなどこで仕事をしたいの?ここの村?それともよその場所?」と聞くと、6人の子は家族と一緒にいたいから、この村で仕事をしたい、と答えました。
外に出たいと言った看護師志望の女の子は、「この村以外の人たちと出会ってみたい。広い世界を知りたいわ」と言い、弁護士志望の男の子は、「この村には罪を犯す人がいないから、村の外にいかないと仕事が無いよ」と言い、みんなはそれを聞いて大笑いしました。

最後に他のクラスメートの話になりました。
今日集まった子どもたちは、4月はじめに卒業して、その後高校に進めるそうです。村には高校は無いので、4km離れた別の村に行かなければなりませんが、これからが楽しみだと話してくれました。
しかし、同じクラスの35人のうち、11人は一緒に小学校を卒業することができませんでした。何人かは他の小学校に途中で移っていったのですが、他の子は、家計を助けるために学校を辞めて働き始めたそうです。
町に出て、お手伝いさんとして働いていたり、畑仕事を手伝ったり。親が強制したというケースは殆どなく、子どもたちが家が貧しく、親が苦しんでいるのを見かねて、自分で決めたんだと、話していたそうです。
さっきまで笑いにつつまれていた教室が、学校を途中で去ったクラスメートの話をはじめるとしんみりとなりました。

子どもたちの親と話をすると「自分たちは教育を十分に受けられなかった。そしてなかなか貧しさから抜け出せずにいる。自分たちのようにならないために、子どもたちに十分に教育を受けさせたい」と話していました。
子どもたちがどんな職業についてくれればよいと思いますか、と伺ったところ「アラビア半島に出稼ぎに行って、お金を貯めて、貧しさから抜け出して欲しい」と何人かの親たちは話していました。

先生や看護師になってからも家族と一緒に村で生活していきたいと願う子どもたち。
貧しさから学校を去っていた同級生。
子どもたちの将来のために、アラビア半島に出稼ぎに行くのが貧困から抜け出す方法だと考える親たち。

教育が貧困を克服する条件であることは確かです。
しかし、貧困が教育へのアクセスを阻害していることも事実です。
そして、この地域が貧しいが故に、地元での仕事が無く、海外に行くことが、貧困から抜け出す現実的な方法であるという現実もあります。

子どもたちの夢が実現するために、貧困への多角的なアプローチが必要であると教えられます。


<プログラム担当>

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2010年03月26日 11:58に投稿されたエントリーのページです。

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