
昨日は札幌でピースマーチに参加をしたり、オックスファムの「ビッグ・ヘッド」パフォーマンスを行ったりしましたが、昨夜のうちにニセコに移動し、今日の午前中はオックスファム・チームのメンバーで戦略会議、午後はルスツにある「国際メディアセンター(IMC)」で明日以降の情報戦に備えました。
昨日のパフォーマンスは、朝日新聞(http://www.asahi.com/politics/update/0705/TKY200807050067.html)と読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080625-3057808/news/20080705-OYT1T00405.htm)で夕刊の一面を飾り、北海道新聞夕刊の社会面、産経新聞、毎日新聞のオンライン版にも載りました。英字新聞のThe Japan Timesは、サミットに集まる首脳や海外のメディアが読むことになりますが、ここでもオックスファムのパフォーマンスが今朝の一面を大きく飾りました。
サミットに向けた活動としては非常に幸先が良く、今日は一日中、メディアからの問い合わせへの対応に大わらわでした。いつも使っているケータイの他に、サミットの期間中だけ借りているケータイがあるのですが、一つの問い合わせに応えていると、次の電話が鳴るという状態で、プレスリリースを書くことに集中するのが難しいくらいでした。宿に戻るバスを待っているときに、海外のジャーナリストが、「君を今朝テレビで見たよ」と声をかけられました。BBCのニュース(http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7491360.stm)で、10秒ほど話しているシーンが出たのですが、その10秒が重要なメッセージを世界中に届けるために、以下に大きな効果を持つか、強く実感した瞬間でした。
しかし、G8がこのサミットで責任を果たすことになるかというと、予断を許さない状況です。各国政府やメディアなどから収集した情報を分析すると、以下のようなことがわかってきます。
●3年前に交わした、「2010年までに途上国支援を500億ドル増やす」という画期的な約束は、ほとんどの国がこれまでの努力を怠ってきたために、残りの2年で実現することが非常に難しくなっています。日本も議長国としてのリーダーシップを発揮していないため、今回のサミットの合意文書では約束の内容が何だったのかが曖昧にされてしまう可能性があります。
●気候変動については、先進国が2020年までに温室効果ガス排出量をどれだけ減らすかが焦点ですが、合意を得られそうもありませんし、気候変動に適応するために貧困国が必要としている資金は、額も少なく、また貴重な開発援助資金を削る形で出されることになりそうです。
●食料価格の高騰の影響で、世界中で数億の人々が「薬か食事か」という理不尽な状況に追い込まれているにもかかわらず、価格高騰の大きな要因であるバイオ燃料について、議論を避けようとしています。
●途上国の保健医療を改善するために、この1年間日本政府がG8諸国をまとめるための努力を行い、NGOもたくさんの提言をしてきました。これが今回のサミットで唯一見込まれる具体的な成果になる可能性があったのですが、一部の国が、その成果文書の中の「G8は〜を行う」という部分を、「G8の保健専門家は〜を提言する」という表現に大幅に弱められそうで、がけっぷちです。
本来は、気候変動や食料価格の高騰で、貧困層の暮らしが以前にもまして苦しくなっているのだから、支援は過去の約束よりも上積みされてもいいくらいですが、実際には過去の約束すら反故にされるかもしれないのです。先進国がこの6ヶ月間で、富裕層の利益を守るための銀行救済に1兆ドルを投じたことを考えると、問題は財源ではなく、「やる気」の程度であるということは明らかです。
明日は朝から2つの記者会見に出て話をすることになっています。IMC内部の雰囲気とあわせて、また報告します。
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